【小学生向け】読書感想文がスラスラ書けるようになるポイント3つ!
夏休みの宿題でいつも読書感想文に苦戦する、
というお子さんは多いのではないでしょうか。
私の記憶では、読書感想文の書き方について、
学校で学ぶ機会自体が少なかったように思います。
いきなり原稿用紙に向き合っても、
やり方がわからないのでは無理もありません。
でも書き方のポイントさえわかれば、
スラスラと読書感想文を書けるようになります。
「うちの子は、読書感想文が苦手だな…」という方は、
ぜひ書き方のポイントを参考にお子さんにアドバイスしてみてください。
読書感想文が苦手になる理由
そもそも本を読むのが面倒くさい、
どんな感想を書けばいいのかわからない、
読書感想文が苦手になる理由はたくさんあるでしょう。
私も読書感想文の宿題は、苦戦していた記憶しかありません。
小学生の時、私は本を読むのが嫌いでした。
普段本を読まないので、重い腰を上げて読書するところからのスタートです。
いつも夏休み最後になって、親に怒られながら追い込んで仕上げていました。
適当に本を読んで、さっさと終わらせようとしましたが、
何から書いていけばよいのか分からない。
文章を書くのも苦手だったので、
原稿用紙半分を超えたくらいしか書けなかった思い出があります。
なぜ読書感想文が苦手だったのかというと、
やり方がわかっていなかったのだと思います。
なんでもそうですが、
ちゃんとやり方を知っていれば、
簡単にできるようになります。
読書感想文を書くときのポイント3つ
まず、読書感想文を書くための準備から始めましょう。
しっかりと準備ができていれば、効率よくあっという間に書き上げることができます。
◆本の選び方
本選びはあまり長すぎないこと、
小学生が興味を持ち想像しやすい内容であることがポイントです。
スポーツが好きならスポーツ選手の伝記、
動物が好きなら動物が出てくる物語など、
子どもが身近に感じられるようなものをおすすめします。
名作や推薦図書もいいのですが、
興味の持てない内容や、
難しいと感じる内容だと、
読むだけでも大変に感じてしまします。
本選びは感想文作りの中で、とても大切なポイントです。
子どもだけで本選びをするのが難しいようであれば、
最後まで楽しく読めそうな本を親子で一緒に選びましょう。
◆本を読む時のコツ
読書をする際は、次のようなところを意識して読むと、
理解が深まり感想が書きやすくなります。
・本を読んでわかったこと、新しく気づいたこと
・感動したところ、印象に残ったところ
・疑問に思った事とその理由
・好きな登場人物の特徴や理由
・嫌いな登場人物の特徴や理由
・心に残った場面とその理由
本を読んだ時に、こみ上げてくる気持ちを見つけるのがコツです。
どんな風に感じたのか、注意しながら読みましょう。
◆感想メモを作る
本を読む時は、
・気になるところ
・感動したところ
・面白かったところ
・心に残ったところ
に線を引いたり付箋を貼ったり目印を残しましょう。
そして目印を残したところがなんで気になったのか、
その場で感想をメモしておきます。
これが感想文を作る時の大事な資料となります。
ただ読んでいるだけだと、どこが面白かったのか、
どんな気持ちだったか読み終わったころには忘れていることも多いでしょう。
それにもう一度パラパラとめくるのでは、
さらに面倒くさいと思えてしまいますよね。
感想メモに書き出せない場合は、どんな気持ちになったのかを
具体的にお子さんに質問してみてもいいですね。
読んだ直後のお子さんの気持ちを感想メモに残して、
よりリアルな表現を取り入れた感想文を作りましょう。
読書感想文に入れたい内容
まずどんな本を読んで、どんな風に感じたのか、わかるように書くことが大切です。
読書感想文に入れたい内容は3つあります。
一つずつみていきましょう。
◆本のあらすじ
あらすじが長いと、本の紹介文という印象になってしまうので、
全体の1~2割程度に収めましょう。
どんな内容の本なのか、
感想文を読む人がわかる程度にすっきりとまとめることがポイントです。
◆本を読んで感じたこと・考えたこと
読書感想文で一番ボリュームをつけたい大切な部分です。
全体の6~7割程度を使って丁寧に書きましょう。
その本を読んで「どんな風に心が動かされたのか」、
をたくさん盛り込んで表現すると読み応えのある感想文になります。
楽しかった、面白かったなどの感想には必ず理由をつけましょう。
なぜそう思ったのか、一人ひとり読む人によって感じたことは違うからです。
感想に理由をつけるだけで、ひと味違う感想文が作れます。
ここで読書しながら浮かんだ感想を書いた、感想メモがとても役立ちます。
読んだ時に感じたこと、自分が考えたことを、
しっかりと具体的にメモしておくと感想文の質が上がります。
◆自分の体験談
他にはないオリジナリティのある感想文にするためには、
自分の体験談を入れましょう。
本を読んだ感想、理由を書いて、
自分の体験とその時の気持ちを加えます。
似た体験や反対の体験でもいいです。
主人公の「〇〇〇」と言った言葉が心に残りました。
私も主人公と同じ気持ちになったことがあるからです。
それは遠足に行ったときに~~~ということがありました。
その時に私は△△△と思いました。
こんな風に、体験に自分の気持ちを加えると、
自分にしか書けない感想文になります。
もし体験が思いつかなかったら、
主人公の立場になって自分ならどうするかを書いてみてもいいですよ。
物語の主人公になりきって、想像してみましょう。
構成を作る
まず構成を「はじめ」「なか」「おわり」にわけて書きましょう。
3つの部分に当てはめていけば、スムーズに書き出せます。
では「はじめ」「なか」「おわり」、
それぞれに書き出す要素をみていきましょう。
◆はじめの部分
「はじめ」は文章の導入部分ですので、
これから書く読書感想文について大まかな紹介をします。
・本を選んだきっかけや理由
・本を読んで思った事や理由
などを具体的に書きます。
「私がこの本を選んだきっかけは〇〇〇だったからです。
理由は~~~だからです。
これからそのことについて私の感じたことを書きたいと思います。
と自分の考えも入れながら書くことが大切です。
◆なかの部分
「なか」はあらすじと、自分の感想を入れる部分です。
あらすじは読んでいる人が本の内容がわかる程度に短く収めます。
次に自分が感じたことや考えたことをたくさん書くと、感想文の厚みが出ます。
「この場面ではこんな気持ちになった」
「登場人物はこう思ったのではないか」
「でも私はこう考えた」
など読書しながら作った感想メモを参考にして、
感情を込めて書きましょう。
また、「それは〇〇〇だからです。」と理由を入れたり、
「△△△の部分では~~~と思いました」
と具体的に自分の考えを入れたりすると、
説得力のある文になります。
◆おわり部分
「おわり」は文章をしめくくるまとめの部分です。
本を読んで自分が感じたことは何か、をまとめて書きます。
「この本を読んで、これからはこうしていこうと思った」
など自分の考えが入ると、文章全体のまとまりが出ます。
ストレートな感情を入れて書くことがポイントです。
原稿用紙に書く前の注意点
原稿用紙に書く前に、漢字、句読点、改行などに
間違いがないか読み返します。
自分が作った文章を読み返してみると、
新しい気持ちの発見や、つけ加えたい内容が浮かぶこともあります。
最終チェックをして、読書感想文の完成度を高めましょう。
まとめ:もう読書感想文で困らない!
特に小学生のお子さんが読書感想文を書くときは準備が大切です。
楽しく読めそうな本を用意して、
本に線を引いたり付箋を貼ったりして、
感想をメモしながら読みましょう。
構成に沿って、感想メモを見ながら下書きしていけば、
スラスラ書けるようになります。
自分の感想や体験談を入れることで、
あらすじばかりではない読み応えのある感想文が完成します。
お子さんが読書感想文で苦戦しているという方は、
ぜひ読書感想文の書き方のポイントを参考にしてサクッと片付けましょう。