『子どもが本好きになる5つのコツ』幼児期にできる親の関わりとは?
読書は集中力や読解力、表現力が身に付くと言われ、学力に反映される面もあります。
親としては、そんなに効果があるなら子どもに読書をして欲しい、と願うものですよね。
でもどうしたら我が子が本好きになれるのか、と悩んでいる方も多いことでしょう。
そこで今回は、子どもが本好きになるために、幼児期に親ができることについて紹介します。
子どもが本嫌いになる理由とは?
絵本の読みきかせをしている時、子どもは静かに耳を傾け心地良さそうにしています。
そんな子どもをみていると、
「本が嫌いな子どもはいないのではないか」と思います。
でも読書となると読んでもらうのとは違い、
自分で活字を追い、頭で内容を整理し、記憶しなくては楽しく読めません。
そう考えると、読書をするのは結構疲れる作業。
本を読んでもらうのは楽しめても、自分で読みなさいと言われると、
面倒くさいと思ってしまうのでしょう。
本を読んで欲しいと思う親の気持ちが強すぎて、
うまくいかない事もあるかもしれません。
また小学生、中学生と大きくなるにつれて、
習い事や宿題で忙しくなり、だんだん本から遠ざかってしまうのかもしれません。
だからこそ幼児期にたくさんの本と出会って、
本は楽しいものと感じたまま育って欲しいと思います。
きっと本が好きな子どもになりますよ。
子どもが本好きになるためにできる5つのこと
では本の楽しさをたくさん味わうために、親子でできることを紹介します。
◆公共図書館へ行って絵本を選ぶ
子どもが本に興味を持つようにしたいなら、ぜひ公共図書館を利用しましょう。
無料で本が借りられる公共図書館なら、「読まなくても返せばいい」と思えますよね。
本選びで大切なのは、子どもが興味のあるジャンルから自分で選ぶことです。
でも子どもがひとりで選ぶのでは、大変だしすぐに飽きてしまします。
親がいくつかピックアップした中から、子どもが選んでもいいと思います。
親子で一緒に、楽しそうな絵本を探してみてください。
自分で「おもしろそう」と思う本がみつかれば、パラパラとページをめくり読み始めます。
全部読まなくても大丈夫。
おもしろいと思うところだけ読めばいいとしましょう。
お気に入りの絵本が選べたら、
もう一度家でゆったりと読み聞かせをすると、
より楽しい体験となって記憶に残ります。
子どもが読みたいと興味を感じる本を選べるように、サポートしてあげましょう。
また、公共図書館で定期的に行っている読み聞かせもおすすめです。
私も何回か子供と一緒に参加しました。
いつもとは違う雰囲気の中、親子で読み聞かせを体験できて楽しいものです。
読み手として参考になることもありますよ。
◆絵本の対象年齢にとらわれない
本には対象年齢が書いてありますが、あくまでも目安としましょう。
例えばうちの子が2歳のころ、1歳児向けの簡単な絵本を楽しむことがよくありました。
赤ちゃん向けの仕掛け絵本などは本当によくできていて、
幼児が読んでも充分魅力的だったりします。
でも2歳児に3歳児向けの本を読むのは、
まだ知らない言葉が使われていたり、
内容が難しかったりするときもあります。
それでもその本に興味を持ったなら、読んであげましょう。
難しいとすぐに飽きてしまうかもしれませんが、
興味を持ったところだけでもいいのです。
本を開くと「そこに楽しいお話が待っている」という体験が繰り返されることが大事です。
子どもが興味を持った本との出会いを大切に、
対象年齢は目安としておきましょう。
◆読み聞かせをする
読み聞かせは想像力や語彙力が高まる他にも、
気持ちを落ち着かせる効果もあると言われています。
そういう意味でも夜の読み聞かせは、
親子がリラックスしてコミュニケーションをするにはぴったりだと思います。
私の家では、妻がよく子どもを寝かしつける時に、
『考える力を育てるお話 366 名作・伝記から自然のふしぎまで』
の本を子どもに読んであげていました。
この本は、ページの終わりに本の内容について1問クイズがついています。
妻と子どもがいるベッドから、
「クーイズ クイズ! なーんのクイズ♪」
とよく聞こえてきたものです。
私も妻の代わりに何度か本を読んであげることがありましたが、
なるほど、読み終わった後に、どんな内容だったかクイズにするのはいいですね。
読み聞かせをして終わりよりも、
どんなお話だったのか頭の中で整理できて
考える力が鍛えられるのではないかと思います。
読み聞かせを始める時期は、
早すぎると思わずに赤ちゃんのうちから始めるといいですよ。
やさしく語りかける声は、心地よく赤ちゃんのこころに響いています。
夜に読み聞かせの時間を作る、
1日1冊子どもが自分で選んだ本を読み聞かせする、
などの習慣ができるといいですね。
◆絵本を使って会話を楽しむ
まだ言葉が話せない赤ちゃんでも、
絵本を開くと指さしや喃語でたくさんおしゃべりをします。
赤ちゃんが指さしで訴えてくれたら、
「そうだね、りんごだね」「おいしいね」など
言葉で返してあげるととても喜びます。
赤ちゃん向けの絵本は、子どもにとって身近なものが描かれていたり、
同じことを繰り返すパターンだったり、言葉を覚えるのにとても役立ちます。
2歳ごろになると言葉の吸収力が高まり、語彙がどんどんと増えていきます。
日常の中の出来事で会話をするのもいいですが、親子で絵本を読みながら
「これ何かな?」「このあとどうなるの?」など
子どもに質問してみましょう。
子どもの好奇心が刺激され、能動的にコミュニケーションをとれるようになり、
子どものほうから
「これは何?」と
様々なことに関心を持つようになります。
読み聞かせが終わったら、読んだ本について親子で話してみましょう。
どこが面白かったとか、不思議に思ったことなど、親子で話し合うと盛り上がります。
子どもが自分で感じたことを言葉にすることで、創造力が豊かになり、
相手の気持ちを想像できるようになるなど、読書の効果を高めてくれます。
読み聞かせをした後は、絵本を使ってたっぷりと親子時間を楽しんでください。
◆子どもが本を取りやすい場所を作る
子どもに本をたくさん読んで欲しいなら、
子どもの目線にあった高さに本を置くことをおすすめします。
置く場所も大切で、子どもがよく遊ぶ場所にするとさらに効果的。
我が家の子どもの本は、子どもが一日の大半を過ごすリビングルームに置いて、
読みたいなと思ったときに手に取れるように工夫しています。
子どもが遊ぶ選択肢の中に読書が入るように、
絵本の表紙が見えるように置いておくことです。
高確率で気になって手に取ります。
逆に本棚に整理してしまうのは、子どもにとって取りにくくなり、
背表紙だけではもはや目に留まらない存在になってしまうようです。
子どもの本や絵本は、表紙のデザインが魅力的に作られていますので、
できるだけ表紙がみえるように置いておくといいですよ。
表紙が見えるように作られた、絵本棚を使うのもおすすめです。
図書館で借りた本も、表紙が見えるように並べておけば、
読み忘れることもなくなります。
ま と め
本が好きな子どもになって欲しいなら、幼児期から環境を整えよう!
子どもが「本は楽しいもの」と思えるようになるには、
幼児期から親子で読書を楽しめるような環境づくりが大切です。
親子で図書館へ通ってたくさんの本にであったり、
子どもが本を手に取りやすい場所を用意したりしましょう。
特に読み聞かせはおすすめです。
赤ちゃんでも絵本は楽しめますし、
まだ文字が読めなくても絵をみて想像を膨らませ、
リラックスしながら読み聞かせしてもらうことは、
とても貴重な親子のコミュニケーションとなります。
幼児期に自分で本を開く習慣が持てたら、もう本が好きな子どもと言えるでしょう。
本に夢中になるようになったら、新しい本をそっと置いておくのも忘れずに!
ぜひ本に親しむ環境を整えて、親子でたくさん本の世界を楽しんでください。
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