本を売るか捨てるか?後悔しない判断基準と最適な処分方法
いつもありがとうございます。ユモカンパニーです。

本棚から溢れ出した本を前にして、これを売るか捨てるか、それともまだ手元に残しておくべきか悩んでしまうことってありますよね。一冊一冊に思い出が詰まっているからこそ、単なるモノとして処分するのは心が痛むものです。

「いつか読み返すかもしれない」「高かった専門書を捨てるのはもったいない」という気持ち、痛いほどよく分かります。私自身もかつては、床が抜けるのではないかと心配になるほど大量の本に囲まれて暮らしていました。
でも、そのまま放置してしまうと、大切な生活スペースが圧迫され、湿気で本そのものの状態も悪くなってしまいます。本は持っていることではなく、読まれて知識や感動になって初めて価値が生まれるもの。
実は、自分の中で「感情」ではなく「基準」という明確なルールをひとつ決めるだけで、その迷いは驚くほどスムーズに解消できるんです。この記事では、私が実際に試行錯誤してたどり着いた仕分けの基準や、時間とお金のバランスを考えた「気持ちよく手放すための具体的な戦略」について、余すことなくお話しします。
この記事のポイント!
- 売れる本と捨てるべき本を瞬時に判断する明確な見分け方と基準
- 断捨離がもたらす「情報の新陳代謝」と住環境への具体的なメリット
- 手間と利益を天秤にかけた、あなたに最適なサービス選びのコツ
- プライバシーを守りながら誰にも見られずに処分する安全な手順
目次
本を売るか捨てるかの判断基準と後悔しないルール
本を整理しようと思ったとき、一番の手が止まる原因は「もしかしたら、また読むかもしれない」「捨ててしまってから後悔したらどうしよう」という未来への漠然とした不安ではないでしょうか。しかし、その不安の正体は「基準がないこと」にあります。
ここでは、曖昧な感情に流されずに判断するための、具体的で実践的な判断基準(ルール)について解説していきます。

結論:迷ったらこの3択でOK
- 状態NG(カビ・ひどい水濡れ・強い臭い) → 資源ごみへ
- 状態OK+需要あり(新しめ/人気作/全巻セット/専門書など) → 売る
- どうしても迷う → 保留ボックス(期限を決めて保管)
断捨離の「判断基準」と「売り方」をまとめて確認したい方はこちら▶本の断捨離基準と売り方!後悔しない手放し術
断捨離で気分を一新?風水的な視点も参考に
まず、少し視点を変えて精神的な側面から考えてみましょう。風水などの考え方では、長期間使われずにホコリを被ったままの紙類は、湿気を含みやすく、空間の空気を停滞させやすいと言われることがあります。
もちろん、これらに科学的な効果が約束されているわけではありませんし、過度に気にする必要はありません。
「情報のメタボリズム」を意識する
しかし、実際に部屋を片付けて視界をクリアにすることで、不思議と心が軽くなったり、作業に集中しやすくなったりした経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。本棚は自分の頭の中の投影だとも言われることがあります。
古い情報を手放すことは、決して喪失ではありません。「古い情報を手放すことで、新しい情報や知識が入ってくるスペース(余白)を作る」という、情報の新陳代謝(メタボリズム)を促す前向きな儀式なのです。

「本を捨てる」という行為に罪悪感を感じてしまう場合は、「今まで私の本棚にいてくれてありがとう」と感謝を伝え、役割を終えたものとして送り出す意識を持つと、気持ちの切り替えがスムーズになります。
売れない本(ボロボロ・雑誌)は資源ごみへ
次に、物理的な判断基準です。ここでは感情を挟まず、「市場価値があるかないか」で機械的に選別を行います。
どんなに素晴らしい内容の名著であっても、次のような状態のものは、残念ながら古書店や買取店では値段がつかず、送り返されてしまう(あるいは処分費用がかかる)リスクが非常に高いです。
即座に資源ごみにすべき「買取不可」チェックリスト
即座に資源ごみへ|買取不可の本
- 水濡れ・波打ちがある本(一度でも濡れて乾いたもの)
- カビ・虫食いがある本(他の本に被害が広がる恐れあり)
- タバコ・ペットの臭いが強く残っている本
これらの本は、無理にリユース(再販)市場に乗せるよりも、リサイクル(再生紙)として社会に還すほうが環境にとってもプラスです。トイレットペーパーや段ボールとして生まれ変わることが、その本にとっての次の役割になります。
教科書や参考書は書き込みがあっても売れる?
学生時代の教科書や、資格試験のために使い込んだ参考書は、努力の証でもあるため処分に迷う代表格ですね。一般的な古本屋(街の大手チェーン店など)では、書き込みやマーカー線がある本は「美品ではない」とみなされ、「買取不可」または「0円」となるケースがほとんどです。
専門書買取サービスという選択肢
ただし、諦めるのはまだ早いです。受験参考書や専門書に特化したネット買取サービスであれば、「書き込みあり」でも需要があれば買い取ってくれる場合があります。
これは、「多少汚れていても、新品より安く勉強したい」「合格者の書き込み自体に価値を感じる」という実用重視のニーズがあるためです。
情報の「鮮度」には特に注意

一方で、注意が必要なのが情報の鮮度です。以下のジャンルは「最新であること」に価値があるため、古い版は 需要が落ちやすく、査定がつきにくくなります
- 法律・税務関係:法改正前のテキストは、誤った知識の原因となるため危険です。
- IT・パソコン関係:OSやソフトのバージョンが古い解説書は、実用性がありません。
もし手元に比較的新しい(発売から3〜5年以内の)専門書があるなら、捨てる前に専門店のサイトで買取条件をチェックしてみる価値は十分にあります。
専門書の断捨離で後悔しないための判断基準と仕分け術についての記事でも詳しく解説していますので、専門書が多い方はぜひ参考にしてください。
漫画や同人誌は専門店かフリマアプリで売却検討
漫画や同人誌は、売り方によって受取額が天と地ほど変わるジャンルです。近所の総合リサイクルショップに持ち込むと、同人誌はISBNコード(バーコード)がないためシステム上取り扱ってもらえませんし、漫画も人気作以外は「1冊数円」程度になることが珍しくありません。
漫画・同人誌を高く売るための3つの戦略
- 全巻セットにする:漫画はバラバラの抜け巻がある状態よりも、完結セットのほうが「一気読みしたい」という需要が高く、高値で売れます。ネットオークション等でもセット売りは鉄板です。
- 専門店を利用する:同人誌や古いアニメ関連本、画集などは、マニア向けの「価値のわかるスタッフがいる専門店」に送るのが鉄則です。彼らは希少性を理解して査定してくれます。
- フリマアプリを使う:限定版や特典付きのレアな本は、お店のマニュアル査定ではなく、フリマアプリで価値を分かっているコレクターに直接売るのが最も高値になります。
捨てる勇気が出ない時の保留ボックス活用法
「今は読まないけれど、どうしても捨てられない」。そんな本が出てきたら、無理にその場で白黒つける必要はありません。判断を先送りにするための「保留ボックス」を作りましょう。
「冷却期間」を設ける具体的な手順
段ボール箱を一つ用意して、迷った本をすべて入れます。そして、ガムテープで封をして、箱の外側に「今日の日付」と「開封期限(例:1年後の日付)」を大きくマジックで書いておくのです。これを押し入れの奥などにしまっておきます。

ルールは簡単で、「1年後の期日までに箱を開けて本を取り出さなければ、そのまま中身を見ずに処分する」と決めておくこと。
文化庁が実施した「国語に関する世論調査」でも、1ヶ月に1冊も本を読まない人が62.6%にのぼるというデータがあります(出典:文化庁『国語に関する世論調査』)。実際、1年間一度も必要としなかった本は、これからの人生でも必要ない可能性が高いのです。
この「冷却期間」を設けることで、執着が薄れ、驚くほど納得して手放せるようになります。読まない本の収納どうする?傷ませない保管術でも触れていますが、保管するならカビを防ぐための湿気対策も忘れずに行いましょう。
本を売るか捨てるか決めた後の最適な処分ルート

手放す本が決まったら、次は「どこに、どうやって」出すかです。手間をかけずに片付けるか、少し手間をかけてでもお小遣いに変えるか。それぞれの特徴を比較してみましょう。
大手古書店とネット宅配買取のメリット比較
大量の本を処分する場合、一冊ずつ運ぶのは大変です。そこで便利なのが宅配買取ですが、店舗持ち込みと比較してどちらが良いのでしょうか。
| 特徴 | 店舗持ち込み(大手チェーン等) | ネット宅配買取(専門店等) |
|---|---|---|
| メリット | その場ですぐに査定・現金化できる。 1冊からでも気軽に処分可能。 買い物ついでに行ける。 |
重い本を運ぶ必要がない。 店舗運営費がかからない分、キャンペーン等で買取額がUPしやすい。 対面しなくて良い。 |
| デメリット | 休日は査定待ち時間が長い(数時間待つことも)。 大量だと車への積み下ろしが重労働。 在庫過多の商品は安値になりがち。 |
入金まで数日〜1週間かかる。 「30点以上」や「査定額2000円以上」などの送料無料条件がある場合が多い。 ダンボールの用意が必要な場合も。 |
| 向いている人 | 今すぐ部屋を片付けたい人。 車で移動できる人。 値段よりも即金性を重視する人。 |
忙しくて店に行けない人。 大量の本を一気に処分したい人。 少しでも高く売りたい人。 |
私は、漫画や文庫本が50冊以上あるときは迷わず宅配買取を利用しています。自宅の玄関先まで集荷に来てくれるので、重い段ボールを持って階段を往復する必要がなく、腰を痛める心配もありません。
特に引越し前などの忙しい時期には、この「運ばなくていい」というメリットは計り知れません。
フリマアプリで売る手間と利益のバランス
フリマアプリは、仲介業者を挟まないため、最も高く売れる可能性があります。特に、絶版になった専門書や、特定層に人気のあるサブカル本などは、買取店の査定額の10倍以上で売れることも珍しくありません。
「見えないコスト」を計算に入れよう
ただし、フリマアプリには多くの作業コストが発生することを忘れてはいけません。「写真撮影」「説明文作成」「梱包資材の準備」「発送作業」「購入者とのメッセージやりとり」など、やるべきことは山積みです。
例えば、大手フリマアプリで本を300円で売った場合、販売手数料10%(30円)と、送料(小型サイズで210円前後〜)を引くと、手元に残る利益はわずか60円程度です。
これに費やした時間を時給換算すると、完全に赤字になってしまうこともあります。
※送料はサイズや配送方法で変わります(ここでは“最小コスト寄せ”の一例です)。
紐の結び方と資源ごみ出しのマナーを解説
売る値段がつかない本や、ボロボロで売りたくない本は、資源ごみとして出します。このとき、適当に縛ると運んでいる最中に崩れて本が散乱してしまい、集積所で恥ずかしい思いをすることになります。
崩れない「十字縛り」のコツ
おすすめは「十字縛り(十字結び)」です。以下の手順で縛ると、驚くほど強固になります。
- 紐の先端で輪を作り、本の中央で十字に交差させる。
- 紐を強く引き締める。
- 最後の結び目を、本の中央ではなく「本の角(カド)」で作る。
この「角で結ぶ」というのが最大のポイントです。テコの原理が働いて紐が緩みにくくなり、さらに持ち運びの際も結び目が邪魔になりません。
また、回収してくれる作業員の方への配慮として、本の大きさ(判型)を揃えて縛るのも大切なマナーです。文庫は文庫、雑誌は雑誌でまとめることで、リサイクルの工程もスムーズになります。
※分別区分や束ね方は自治体で異なるため、お住まいの自治体ルールも確認してください。
「捨てる」罪悪感を消す最終手段:溶解処理サービス
「ゴミ集積所に出すのは恥ずかしい」「誰かに見られたくない本がある」という方には、専用の段ボール箱に詰めて送るだけで、工場で繊維レベルまで分解(溶解)してくれるサービスという選択肢もあります。
個人で利用できる例としては、日本郵便の「書類溶解サービス」(東京都内での試行販売など限定的、1箱2,880円程度)や、一部の機密文書処理業者が提供する個人向けプランなどがあります。
業者によっては、箱を開封せずにそのまま処理する方式(無開梱処理)を採用しているところもあるため、プライバシーを最優先したい方には特におすすめです。
費用はかかりますが、「誰にも見られずに処分できる安心」と「分別などの手間をお金で買う」と考えれば、必要な出費と言えるかもしれません。
ご利用前の注意点:
- 多くのサービスは本来「書類(紙)」を対象としているため、 「書籍(特にハードカバーや金具付き)」が含まれても問題ないか は、必ず各社の公式サイトや窓口で事前に確認してください。
- プラスチック(クリアファイル等)や金属の混入可否は業者によってルールが異なります。
- 日本郵便のサービスなどは、取り扱い地域が限定されている場合があります。
大量にある実家の遺品整理と業者の選び方
自分の本ではなく、実家の片付けなどで数百冊、数千冊単位の本が出てきた場合は、個人の手には負えません。この場合、価値のある古書が混ざっている可能性があるため、いきなり廃品回収に出してすべて捨ててしまうのは避けましょう。文化的価値のある資料が失われてしまう可能性があります。
まずは「古書組合」に加盟しているような、専門知識のある古書店に出張買取を依頼するのがベストです。彼らはプロの目で「残すべき文化財としての価値がある本」と「処分すべき本」を見分けてくれます。
その上で、値段がつかなかった残りの本を遺品整理業者や不用品回収業者に依頼して一括処分するという「2段階のステップ」を踏むのが、最も後悔のない、かつ文化を守る方法です。
本を売るか捨てるか迷いを断ち切るまとめ
本を売るか捨てるか迷ったときは、まず「今の自分にとって必要か」を問いかけてみてください。そして、物理的な状態や市場価値という客観的な基準を当てはめていけば、自然と答えは出ます。
処分の最終チェックフロー
- 価値がある本:フリマアプリや宅配買取で次の読み手へバトンタッチ。
- 役目を終えた本:資源ごみや溶解処理でリサイクルへ。
- 迷う本:保留ボックスに入れて、期限付きで保管(1年後に見直す)。
手放すことは、本にとってもあなたにとっても新しいスタートです。空いた本棚のスペースに、また新しい素敵な本との出会いが待っていますよ。まずは、目の前の一冊から判断を始めてみませんか。

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